都市産業、山口県宇部市の焼却施設稼働
2025年7月24日
富士商グループホールディングス22日、子会社の都市産業( 山口県宇部市)が最新の焼却施設を宇部市船木の工場敷地内に新設したと発表した。
施設は省エネ化と災害対策の強化を目的とし、7月7日に火入れ式を行った。新焼却炉は、燃焼ガスを再燃焼室で加熱後、減温塔と冷却設備により急冷することでダイオキシン類の再合成を防止し、電気集塵機や活性炭、バグフィルター、触媒設備を用いて有害物質の排出を抑制する構造となっている。また、自動化された中央制御室により燃焼温度と排ガスのリアルタイム監視を可能とし、安全かつ効率的な運用を実現している。
さらに、廃棄物焼却時の熱を利用した最大出力20キロワットのバイナリー発電機を導入し、未利用エネルギーの有効活用を図るとともに、ドラム缶に入れたまま廃油を処理できる設備も備えている。
■ 新工場概要
所在地:山口県宇部市船木61-41(都市産業)
焼却方式:向流式ロータリーキルン
主な処理対象:廃油、廃アルカリ、廃酸、汚泥、廃プラスチック類など
排ガス処理方式:減温塔、乾式電気集じん機、バグフィルター、触媒
特徴:中央制御、エネルギー回収、環境配慮設計
完成:2025年6月
火入れ式:2025年7月7日