ヤマシタ、奈良県安堵町に新工場建設/54億円投資
2025年7月15日
福祉用具レンタル・リネンサプライ事業を展開するヤマシタ(静岡県島田市)は14日、奈良県生駒郡安堵町にリネンサプライの新工場「ヤマシタ奈良ホテル関連工場」を建設すると発表した。
同社最大規模の生産量を計画しており、操業開始時点で一日40トン、将来的には86トンまで拡大する予定。約8,000室から17,000室分のリネン供給に相当する規模であり、急増するインバウンド需要に対応するための設備投資となる。
同工場では、省人化と省エネルギー化を実現するため、自動シーツほぐし機や工場内自動搬送、熱回収システムを導入し、効率性と品質を両立する次世代型工場を目指す。また、関西地域における供給力強化や物流リスク軽減、事業継続計画(BCP)の観点からも重要な拠点となる。
現状、関東には3拠点がある一方、関西には三重県のみで、今回の奈良工場開設により大阪府、奈良県、京都府南部、和歌山県北部、兵庫県東部への対応力を高める。物流最適化やIoTを活用した設備管理、生産性向上を支える仕組みの強化にも注力し、投資回収期間の短縮を図る。
■ 新工場概要
名称:ヤマシタ関西事業所 奈良ホテル関連工場
所在地:奈良県生駒郡安堵町東安堵1660-12
総工費:約54億円
敷地面積:約3,000坪(9917㎡)
延床面積:約2,000坪(6611㎡)
生産量:40t/日(2030年を目途に86t/日まで拡大予定)
従業員数:70人(稼働開始時予定)
着工:2025年7月15日
操業開始予定:2026年9月