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JX金属、磯原工場で結晶材料の増産/15億円投資

2025年7月25日

JX金属は23日、磯原工場で光通信に不可欠なInP(インジウムリン)基板を増産すると発表した。

 同社は2040年長期ビジョンで、半導体材料や情報通信材料を中核とする「フォーカス事業」を成長戦略の柱と位置づけており、InP基板は次世代の収益源として期待されている。InP基板は光通信の受発光素子や産業用センサに活用され、同社は40年以上にわたりこれを製造し、高い技術力と世界的なシェアを持つ有数のサプライヤーとなっている。

 生成AIや次世代通信、自動運転などリアルタイム性が要求される分野の発展により、同材料の需要が増加しており、今後も光電融合技術など新たな用途での採用が見込まれている。こうした背景を受け、需要拡大に対応するため今回の設備投資を実施し、将来的な追加投資も視野に入れている。

■ 設備投資概要

所在地:茨城県北茨城市華川町臼場187-4(磯原工場)
投資額:15億円
事業内容:InP(インジウムリン)基板の製造
生産能力:2025年比約2割増
稼働開始:2026年度(予定)

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