神戸製鋼所、加古川製鉄所にスクラップ溶解炉検討
2026年5月25日
神戸製鋼所は5月18日、加古川製鉄所で鉄スクラップを有効活用するスクラップ溶解炉の導入を本格検討すると発表した。
鉄鋼事業の段階的な脱炭素化を進める中、政府の製造プロセス転換支援やGXスチール普及促進策の進展、顧客のCO2削減と資源循環ニーズの高まりを踏まえ、同製鉄所の単一拠点でカーボンニュートラル(CN)・資源循環(CE)対応の生産体制変革とGXスチール供給力確保を同時に進める必要があると判断した。中長期の需要や市場形成を見極めつつ投資回収の予見性を確保するため、段階的な生産体制変革を前提とする。
導入すれば、高炉溶銑と溶解炉で製造した溶鋼を転炉で混合する合わせ湯方式が可能となる。大量のスクラップ投入で高炉溶銑の使用を抑え、CO2排出を削減する狙い。スクラップを高比率で安定活用し、鉄源の循環利用を通じて資源循環需要にも対応する。転炉工程で精錬し、高炉材と同等の品質・品位を確保する。
今後は社内の検討体制を整備し、社外関係先・ステークホルダーとの検討を深め早期の導入を目指す。
■ 設備導入の概要(検討)
設備名称:スクラップ溶解炉
設置場所:兵庫県加古川市金沢町1(加古川製鉄所)
概算投資額:約1000億円規模
生産能力:70万t/年
意思決定時期:2027年度を開始年度とする次期中期経営計画期間中
稼働時期:2030年代前半(目安)
