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日華化学、バングラデシュに工場建設用地取得

2023年8月8日

日華化学は7月28日、バングラデシュ経済特区で土地取得契約を締結したと発表した。

 バングラデシュは中国に次ぐ世界第2位のアパレル輸出国であり、繊維産業は国のメイン産業と位置付け外資誘致推進や大型投資が積極的に行われている。同社は2000年より同国への繊維加工用薬剤の輸出販売を行っており、2014年には首都ダッカ市に駐在員事務所を開設し、事業拡大のための市場調査等を行ってきた。

 今回、中長期戦略の中核となる南西アジア地域での今後の業容拡大には現地供給体制の確立が不可欠と判断し、土地取得を決定した。今後は10月末頃の法人化を経て土地取得を行い、工場・倉庫等の建設を含め2025年の稼働を予定している。

■ 概要

【バングラデシュ経済特区予約契約内容】
事業主体:Bangladesh SEZ Ltd.
経済特区名:Bangladesh Special Economic Zoneバングラデシュ経済特区
出資比率:住友商事㈱61%・国際協力機構(JICA)15%・バングラデシュ経済特区庁(BEZA)24%
所在地:バングラデシュダッカ管区ナラヤンガンジ県(ダッカ市内から車で約50分)
内訳:土地購入・倉庫建設・生産設備設置
使用期間:50年
敷地面積:13,602㎡

【同社現地法人設立概要】
会社名:Nicca Bangladesh Co.,Ltd.(仮)
設立日:2023年10月を予定
事業内容:繊維加工用界面活性剤の製造と販売

■現地法人化の目的と期待効果
・現地供給体制の確立による早期納品、在庫削減
・合成繊維製品向け機能加工薬剤の拡販によるポートフォリオの転換
・工程薬剤による時間短縮、省エネ、節水など環境規制対応ソリューション(Smart Dyeing Process)推進

■今後のスケジュール
バングラデシュ現地法人の設立:2023年10月
バングラデシュ経済特区BSEZの土地取得:2023年11月
倉庫と工場建設開始:2024年2月
倉庫営業開始予定:2025年3月以降

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