日本パーカライジングは29日、福岡県北九州市若松区に新工場を建設すると発表した。

　今回、金属表面処理薬剤を生産する九州第一工場（福岡県鞍手郡鞍手町）と福山第二工場（広島県福山市）を統合再編することで、西日本地区の生産能力増強と生産性の向上を図る。新工場は、同社グループにおける金属表面処理薬剤の主要拠点とする計画。

　新工場では、自家消費型太陽光発電設備の導入、再生可能エネルギー100%電力の調達、AIの活用等による消費エネルギーの削減等を通じ、CO2排出量の実質ゼロ化工場を目指すとともに、重筋作業の負担軽減、温熱環境の改善、バリアフリー環境の実現等、安全性・多様性に配慮した工場を目指す。

　将来的には、海外グループ会社へ新規生産システムの水平展開や世界標準品質の確立に向けた人財育成を進める拠点としての役割も担う。