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ショーワグローブ、香川県坂出市に国内最大のニトリル手袋生産拠点

2024年10月23日

ゴム製手袋を製造するショーワグローブ(兵庫県姫路市)は香川県坂出市に国内最大規模のニトリル手袋の新工場を完成させた。10月25日に開所式が行われる予定。

 投資額は約150億円。うち補助金は55億円で経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択されたほか、香川県企業誘致条例に基づく助成措置対象企業にも指定されている。工場面積は約17,000㎡で、1日に360万枚の手袋を生産する計画。

 現在、ニトリルゴム製使いきり手袋は、需要の全量を海外からの輸入に依存しており、国内の需給率はほぼゼロ。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、医療機関や介護施設などにおける衛生管理の重要性が改めて認識される中、マスクとともに手袋の供給不足は深刻な社会課題になったことから、国内での安定供給体制を構築する。

 同事業所では、生産から梱包、入庫までの工程をほぼ無人化することに成功した。使いきり手袋のような、柔らかく変形しやすい製品の自動集積・梱包は、形状が安定しないため、機械によるハンドリングが長年の課題となっていた。

 同社は、独自の技術開発により、不定形な手袋を適切に整え、所定の数量を正確に小箱へ梱包する自動化システムを構築した。これにより、衛生的、人手不足の解消、生産効率の向上を実現した。環境面では、顧客は国内調達が可能になり、輸入品と比べると大幅に輸送距離が短くなることから、輸送におけるCO2削減も見込んでいる。

■ 新工場概要

所在地:香川県坂出市番の州町18番7
投資額:約150億円(うち補助金55億円)
敷地面積:約97,000㎡
工場面積:約17,000㎡
製造ライン本数:5本
生産能力:360万枚/日(11億8,800万枚/年)※5ライン稼働時
※現在、5ラインが稼働準備完了。最大10ラインまで増設可能。
開所式:2024年10月25日

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