BANDAI SPIRITSは5月29日、バンダイホビーセンター新工場が稼働すると発表した。

　同社はこれまでにも2020年12月に新館を増築し、グループ会社とパートナー企業と連携してプラモデルの生産体制を強化してきた。今回の新工場は成形から出荷までの工程を一括して行う「オールインワン」体制を採用し、生産効率とスピードを向上させた。新工場には、自動搬送設備や自動倉庫などを導入しており、生産ラインの自動化と省人化を実現している。

　設備面では、2026年度の本格稼働時に多色成形機10台と単色成形機84台を稼働させ、生産力を大幅に強化する。成形品の運搬には天井搬送台車15台とAGV（無人搬送機）11台を活用し、効率的な物流を構築する。また、1階から3階にかけて縦断する自動倉庫を導入し、入出庫時の搬送作業も自動化することで、空間と動線の最適化を図る。新工場の本格稼働により、2026年度には2023年度比で約35％の増産が見込まれている。