住友大阪セメント、栃木工場の新設備完成
2025年6月25日
住友大阪セメントは16日、栃木工場内に「CO2再資源化人工石灰石パイロットスケール試験設備」を竣工したと発表した。
NEDOのグリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発」プロジェクトの一環で、セメント工場から発生するCO2と廃棄物から抽出したカルシウムを反応させ、CO2を鉱物固定し人工石灰石を製造する技術の実証を目的としている。
新設備は、既存の大阪市大正区のベンチスケール試験設備の約10倍の生産能力を持ち、実際のセメント工場から発生するガスを使用し、一般焼却灰など多様な廃棄物からカルシウムの抽出が可能となっている。今後は、より大規模な環境での技術検証と将来の実スケールプラント設計に向けた知見の取得を進めていく。
■ 設備投資概要
設備名称:NEDOグリーンイノベーション基金事業
:CO2再資源化人工石灰石パイロットスケール試験設備
所在地:栃木県佐野市築地町715(栃木工場)
建築面積:628.77m2
製造能力:約270t/年
竣工:2025年3月31日