リバー、栃木県壬生町の新工場竣工
2025年6月26日
リバーは23日、栃木県下都賀郡壬生町で建設を進めていた壬生事業所の竣工式を行ったと発表した。
同事業所は、グループ内で発生するシュレッダーダストの処理費削減と再資源化の推進を目的として建設された施設で、2023年6月に着工。すでに試験運転を実施しており、産業廃棄物処分業許可の申請中で、8月頃の操業開始を予定している。
壬生事業所では、年間48,000トンのシュレッダーダストを処理し、うち24,000トンを金属やプラスチック、100%ダスト由来の固形燃料(RPF)など有価物として回収する。さらに、一部使用済み太陽光パネルを活用した自家消費型太陽光発電システムを導入し、事業所内の電力として利用する。
施設は、風力選別、粒度選別、比重差選別を通じてミックスメタルを回収し、不純物除去後に光学選別機4台を使用した高度な選別工程を構築しており、資源回収率の向上とJIS規格に適合した安定的なRPFの生産を目指す。
自動車破砕残さ(ASR)の処理も計画しており、25年度末までの許可取得を目指している。今後、選別精度と生産体制を見直し、段階的に処理能力を引き上げていく。
■ 新工場概要
名称:リバー(株)壬生事業所
所在地:栃木県下都賀郡壬生町大字壬生乙3545-1
総工費:43億円
敷地面積:10,881.7m²
主要設備:自動クレーン、粒度選別機、風力選別機、比重差選別機、光学選別機、圧縮固化機
予定取扱数量:48,000トン/年 ※うち24,000トンを再資源化予定
着工:2023年6月
竣工式:2025年6月20日
操業開始予定:2025年8月