日本板硝子、ポーランドで生産設備増強
2025年9月10日
日本板硝子は2日、同社グループのポーランド拠点に建築用ガラスのコーティング設備を新設すると発表した。
新設備はピルキントン・ポルスカのサンドミエシュ事業所に設置され、2027年1-3月期の稼働を予定している。投資額は1.6億ポーランドズロチ(約62億円)で、30名以上の新規雇用を創出する。導入されるのは完全自動化されたスパッタリングコーティングラインで、透明かつ精密な機能性膜をガラス表面に施すことで、高品位のコーティングガラスを生産する。
新設備によりエネルギー効率の向上や日射透過率の制御が可能となり、省エネ性能に優れたLow-Eガラスをはじめとする高機能ガラス製品のラインナップ拡充を図る。ポーランド国内や欧州全域で高まる環境配慮型建築需要に対応していく。
サンドミエシュ事業所は日本板硝子のグローバル生産体制における主要拠点で、技術インフラや熟練人材、物流環境を備えている。今回の投資は技術革新に加え地域雇用の拡大にも寄与し、中期経営計画「2030 Vision: Shift the Phase」の戦略「事業開発」と「脱炭素化」に沿った取り組みとして位置付けられている。
■ 設備投資概要
所在地:ピルキントン・ポルスカ社 サンドミエシュ(Sandomierz)事業所
投資額:1.6億ポーランドズロチ(約62億円)
新規雇用:30名以上
生産品目:高品位コーティングガラス
設備:完全自動化のスパッタリングコーティングライン
生産開始予定:2027年1-3月期