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IHI、相馬第一工場内に航空機エンジン用部品の新棟が竣工

2016年8月23日

 IHI(東京都江東区)は19日、航空機エンジン部品を生産する相馬第一工場(福島県相馬市)内に建設を進めてきた新加工棟の竣工式を行ったと発表した。

 今回竣工した新加工棟は、相馬事業所における第5番目の建屋(第5加工棟)であり、2016年12月から、エアバス社A320neoに搭載される「PW1100G-JM」エンジン用部品である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の構造案内翼(SGV)等の生産を行う。

 2015年度から「PW1100G-JM」量産モジュールの出荷を開始しており、SGVについては、相馬第一工場の既存の加工棟で、CFRPから一貫生産するラインを構築し、量産を行ってきた。「PW1100G-JM」は、高いエンジン性能と、民間旅客機の中で、最も需要の高い単通路型機に属するA320neoに搭載されることから、多くの需要が見込まれている。

 この旺盛な需要に対応するため、量産開始直後から、高水準での生産を行っており、今後は生産台数のさらなる急激な立ち上がりを予定している。

 従来の生産ラインに加え、2016年12月から第5加工棟を稼働させることで、今後予定されている増産に対応する。

■ 新工場概要

名称:相馬第一工場 第5加工棟
所在地:福島県相馬市大野台1-2-1(相馬第一工場内)
建築面積:5,105.20㎡
延床面積:6,394.20㎡
主な生産品目:構造案内翼(SGV)等
着工:2015年10月
竣工:2016年8月
稼働予定:2016年12月

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