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東芝、四日市工場の新製造棟建設計画が決定/17年2月の着工

2016年11月9日

 東芝(東京都港区)は8日、今年3月に決定した3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の生産拡大を目的とした四日市工場(三重県四日市市)の新製造棟を2017年2月に着工すると発表した。

 新製造棟は、3次元フラッシュメモリ固有の製造工程を行う予定で、市場動向を見極めながら最適な生産スペースを確保するという観点から、2期に分けて建設し、今回は第1期分を建設する予定。第1期分の竣工は2018年夏を予定する。

 新製造棟の具体的な設備導入・生産開始時期などは、市場動向を踏まえ、今後決定する。米国ウエスタンデジタル社との協議の上、共同投資を進める予定。

 新製造棟は、地震の揺れを吸収する免震構造を採用するとともに、LED照明の全面展開や最新の省エネ製造設備の導入など環境面にも配慮した工場となるほか、人工知能(AI)を活用した生産システムの導入などにより生産性を向上させる。

 さらに、同工場内に分散していた開発部門を集結させ、3次元フラッシュメモリや新規メモリの開発を行う開発センターを新製造棟の隣接地に建設する計画。

■ 新製造棟概要

所在地:三重県四日市市山之一色町(四日市工場隣接地)
投資額:2016年度以降3年間を目途に約3,600億円(2016年3月発表時)
事業内容:3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の製造
着工予定:2017年2月
竣工予定:2018年夏

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