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日通、ミャンマーの「ティラワ・ロジスティクス・センター」を竣工

2017年5月23日

 日本通運(東京都港区)は22日、ミャンマー現地法人の日通ロジスティクスミャンマーが建設中であった、多機能ロジスティクス倉庫「ティラワ・ロジスティクス・センター」を竣工し、6月1日から営業を開始すると発表した。

 所在地のティラワSEZは、ヤンゴン市街地から南東へ約20kmに位置する、日本とミャンマーの官民が共同開発をした工業団地で、日本をはじめタイやシンガポールなど16カ国、約80社(2017年3月末時点)が進出を決定している。進出企業の主な業種は、建材・食品飲料・アパレル・自動車関連。

 隣接するティラワ港では貨物ターミナルを増設する計画があるほか、同SEZのあるヤンゴン近郊とタイ国境を結ぶ道路の拡張も計画されている。同SEZ自体も拡張の計画があり、生産・物流の一大拠点となる可能性を有している。

 施設は、同国内で唯一ティラワSEZだけに認められている保税機能を活かした、保税保管サービスを提供する。

 また、温度管理や防カビ対策が求められるアパレル製品、化学品保管を対象とした定温除湿庫を設置する。

 さらに、ミャンマーでは外国企業が製品を輸入し、国内で販売されることが禁止されているが、同SEZに進出する企業は、輸入した製品に再包装、ラべリングなどをすることで国内で販売する特例が認められており、同倉庫では流通加工業務が可能となる。

■ 物流施設概要

名称:日通ロジスティクスミャンマー株式会社 ティラワ・ロジスティクス・センター
所在地:Lot No A-9, Thilawa SEZ Zone A, Yangon Region, Myanmar
敷地面積:50,575㎡
延床面積:50,575㎡
倉庫面積:4,010㎡
事務所:507㎡(1階:267㎡、2階:240㎡)
構造:鉄骨造平屋建て
主要設備:高床ホーム、ドックレベラー8基
定温除湿庫:(1,000㎡)
営業開始予定:2017年6月1日

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