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住友金属鉱山、愛媛県新居浜市で設備投資/燃料電池向け酸化ニッケル粉の製造

2017年8月23日

 住友金属鉱山(東京都港区)は21日、愛媛県新居浜市内の同社保有地内に、燃料電池の電極用高純度酸化ニッケル粉の量産化実証設備を導入すると発表した。

 燃料電池は水素と酸素を化学反応させて電気と熱を作り出すクリーンで高効率な発電システム。日本をはじめ世界各国で住宅から店舗、工場用など幅広い用途の発電設備として導入と普及計画が策定されており、今後の成長が見込まれている。

 燃料電池には複数の方式があるが、酸化ニッケル粉はその中で最も発電効率の高い固体酸化物形燃料電池(SOFC)の電極に使用される。同社ではSOFCの発電効率や耐久性を向上させる、微細で高純度な酸化ニッケル粉を開発。

 今後、燃料電池の本格的な製品化に向け、酸化ニッケル粉の需要増加が見込まれることから、2018年度前半を目途に、愛媛県新居浜市内の同社保有地内に量産化実証設備を導入する。

■ 設備投資概要

所在地:愛媛県新居浜市内(同社保有地内)
設備:燃料電池の電極用高純度酸化ニッケル粉の量産化実証設備
導入時期:2018年度前半

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