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日本製紙、富士工場に機能性材料「ミネルパ」の実証生産設備建設

2018年2月1日

 日本製紙(東京都千代田区)は31日、静岡県富士市の富士工場に機能性材料「ミネルパ」の実証生産設備を建設すると発表した。

 「ミネルパ」は表面が無機粒子で覆われた木材パルプ(セルロース繊維)で、無機粒子が持つ機能性の効果があることに加え、木材パルプとしての特長も生かせるため、ウエットパルプ、シート、ボード(貼り合わせ)、パウダーなど、さまざまな形状に加工することができる。

 再生可能な資源である木をベースに、無機粒子の配合率を最大90%まで高められることから、幅広い分野での用途開発が期待されている。

 今回建設を決定した「ミネルパ」の実証生産設備は、2018年10月に稼働する予定で、年間450トン以上の生産能力を持ち、事業化へ向けた本格的なサンプル供給体制を整える。

■ 設備投資概要

所在地:静岡県富士市比奈798(富士工場)
生産品目:機能性材料「ミネルパ」
生産能力:450トン以上/年
稼働開始予定:2018年10月

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