工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

菊水化学工業、中国に塗料生産の新工場/23億円を投資

2016年1月12日

 特殊機能性材料・建築仕上材の製造販売を行う菊水化学工業(愛知県名古屋市)は7日、中国国有大手建材メーカーである上海建材と合弁で中国・江蘇省に生産子会社を設立し、新工場を建設すると発表した。

 今回、中国建築業界への本格参入へ向け、子会社を設立。建築用塗料を主体に乾式シート建材、特殊モルタルやセメント添加剤の製造を行う。工場の生産能力は年間3.5万トン。21年には売り上げ50億円、26年には約100億円を目指す。

 新工場では設備の自動化を推し進め生産効率上げる事によって、中国建築業界での価格競争に耐えられる生産体制を構築する。

 新工場で作られた製品は、同社が中国で展開してきた顧客以外に、新たにパートナーとなった上海建材の販売力を活用し、上海建材の親会社である建築・不動産集団の上海地産グループへの展開を図る。同時に、大手デベロッパーでの集中購買に参入し販売拡大を図るという。

■ 新工場概要

会社名:菊水建材科技(常熟)有限公司
所在地:中華人民共和国江蘇省常熟経済開発区
投資額:約23億円
事業内容:高性能塗料、無機剤塗料、水性工業塗料の製造
生産能力:年間3.5万トン
着工予定:2016年4月
竣工予定:2016年11月
稼働予定:2017年

このエントリーをはてなブックマークに追加