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東芝、四日市工場隣接地に3次元フラッシュメモリの新製造棟

2016年2月8日

 東芝(東京都港区)は2日、将来の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」における製造棟の建設に備え、四日市工場(三重県四日市市)の隣接地取得を決定したと発表した。

 対象は四日市工場の東側と北側にある土地で、取得面積は約150,000㎡、取得費用は約30億円を予定。取得後、16年度末を目途に造成を完了する予定。

 四日市工場では、3次元専用工程の製造棟として新第2製造棟(建屋全体の竣工は16年度前半を予定)を建設しているが、需要拡大に対応するため、新たに3次元専用工程の製造棟の建設を検討していた。

 しかし、既存敷地内に建屋を建設するスペースが確保できないため、2次元NAND型フラッシュメモリから3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」への切り替えが必要になった際、建屋を速やかに建設できるように、工場隣接地の取得を決定した。

 フラッシュメモリは、スマートフォンなどで多く使われており、エンタープライズ用サーバやデータセンタ向けを中心に今後も需要拡大が見込まれる。四日市工場では、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の製造にあたり、2次元NAND型フラッシュメモリと共通の既存の製造工程を効率的に活用するため、これらの工程に3次元化のための専用工程を組み合わせる計画。

 新しい製造棟の建設時期、生産能力、生産設備への投資など具体的な計画については、市場動向を踏まえ、16年度中に決定する予定。

■ 新工場概要

所在地:三重県四日市市山之一色町(四日市工場隣接地)
土地取得費用:約30億円
取得面積:約150,000㎡
造成完了予定:2016年度末

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