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エーザイ、岐阜・川島工園内に第5製剤棟

2020年12月21日

 エーザイは18日、岐阜県の川島工園内に建設を進めていた第5製剤棟が竣工したと発表した。

 第5製剤棟は、抗がん剤製剤の専用施設。同施設では、高活性物質である抗がん剤を取り扱うことから、薬物の交差汚染防止をはじめ、作業者への暴露防止など、高活性物質の様々な封じ込め対策を行い、安全に製造が可能となるデザインとした。

 同施設では、全世界で需要が拡大している自社創製の抗がん剤「レンビマ」の製造を2021年度より行う予定。また、将来的に他の抗がん剤の製造設備の導入が可能なスペースも有している。第5製剤棟建設に伴う総投資額は約50億円。

 川島工園は、1966年に開所した同社のグローバルな製造(製剤)拠点であり、また、デジタル技術や新技術の活用などの新たな取り組みを行う、同社のグローバル生産活動におけるロールモデル工場の役割も担っている。今回の第5製剤棟の竣工を機に、国内での高品質な医薬品の安定供給体制を拡充させる。

■ 新棟概要

所在地:岐阜県各務原市川島竹早町1(川島工園)
総投資額:約50億円
延床面積:約4,500㎡
事業内容:抗がん剤「レンビマ」の製造
生産開始予定:2021年度

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