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横浜冷凍、福岡・アイランドシティの物流施設竣工

2021年1月25日

 横浜冷凍は20日、福岡市のアイランドシティ内に「福岡ISLAND CITY物流センター」を竣工したと発表した。

 センターが位置する福岡市の博多港は、沖縄(那覇港)や東南アジアなど、国内外の主要貿易港とのアクセスに優れ、各国から貨物が集まる輸入港としての機能だけでなく、近年では農林水産品の輸出取扱にも力を入れている。

 中でもアイランドシティは、国際物流拠点としての港湾機能の強化がされており、日本各地と世界を結ぶマルチ・クロス・ポートとして、今後もさらなる発展が期待されている。

 設備は、屋上太陽光発電システムの設置、自然冷媒冷凍機(NH3/CO2)の採用など、温室効果ガス排出量の削減および自然冷媒導入率の増加を実現。

 また、貨物の長期保管に優れた自然対流冷却方式(Sittory2)をはじめ、カーゴナビゲーションシステムと連動した電動式移動ラックやトラック予約受付システムにより省人化や円滑な入出庫が可能となり、荷主・従業員・ドライバーにとって効率的な設備となっている。

 なお、同センターは、同社5箇所目となる物流総合効率化法(物効法)の認定を受けており、物流拠点・輸送網の集約などにより物流の大幅な効率化を実現し、CO2の排出量を68%、トラックの待機時間を70%削減する効果が期待されている。

■ 物流施設概要

名称:福岡ISLAND CITY物流センター
所在地:福岡県福岡市東区みなと香椎3丁目29-8(アイランドシティみなとづくりエリア内)
敷地面積:14,504㎡
延床面積:27,195㎡
構造:鉄筋コンクリート造 4階建
冷蔵収容能力:32,265t(F級:31,594t C級:671t )
主な設備:自然対流冷却方式(Sittory2)、トラック予約受付システム、電動式移動ラック、カーゴナビゲーションシステム、太陽光発電システム(487.4kW)、ハイブリッドデシカント陽圧除湿空調システム、BEMS(Building Energy Management System)、垂直搬送機(カゴ台車対応)、全館LED照明
竣工:2021年1月

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