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豊田自動織機、東浦工場で電動コンプレッサー部品の加工ライン増設

2022年7月11日

 豊田自動織機は8日、東浦工場(愛知県東浦町)を2倍に拡張して電動コンプレッサー部品専用の加工ラインを新設するなど国内外で生産能力を増強すると発表した。

 今回、東浦工場と中国子会社の豊田工業電装空調圧縮機(昆山)有限公司の加工ライン、刈谷工場の組立ラインで能力増強を行い、グローバルで1,000万台の生産体制を構築する。中でも、シェルやローターなど、圧縮機能を担う基幹部品を加工する東浦工場は、現工場を約2倍に拡張して電動コンプレッサー部品専用の加工ラインを新設し、22年10月から生産を開始する。

 電動車の普及に伴い、電動コンプレッサーの世界市場は急速に伸長しており、21年度1,000万台から23年度2,000万台へと拡大する見通し。同社は電動コンプレッサーのグローバルシェア50%、販売台数1,000万台を目指すとともに、中期的な市場拡大に対応するため、欧州と米国生産拠点での現地生産など、さらなる生産体制の拡充を検討している。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県知多郡東浦町緒川下婦夫坂1-1(東浦工場)
製造品目:カーエアコン用コンプレッサー部品の加工
工場面積(拡張後):52,000㎡
稼働開始予定:2022年10月

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