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豊田自動織機、石浜工場に車載電池製造ライン

2022年8月31日

 豊田自動織機は30日、車載電池製造ラインを石浜工場(愛知県知多郡東浦町)に新設し、2022年10月からハイブリッド車用バイポーラ型ニッケル水素電池の量産を開始すると発表した。

 新工場は月産2万台生産予定で、2021年5月から電池生産を開始した共和工場(愛知県大府市)とあわせ、月産4万台の能力に増強する。

 豊田自動織機は、トヨタ自動車と共同でバイポーラ型ニッケル水素電池を開発し、2021年7月発売のトヨタ「アクア」に、電動車の駆動用車載電池として世界初採用された。

 同電池は、部品点数を少なくすることで電池を小型化していることに加え、通電面積が広くシンプルな構造のため、電池内抵抗を低減し、大電流が一気に流れることで、従来型のニッケル水素電池に比べ、高出力化を実現している。

 また、2022年6月に発表されたレクサス「RX」、7月に発表されたトヨタ「クラウン」への搭載が予定されており、石浜工場と共和工場で今後の需要拡大に対応する。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県知多郡東浦町大字石浜字願並1-1(石浜工場)
生産品目:車載電池
生産能力:月産2万台
従業員数:340名(2022年10月計画)
操業開始予定:2022年10月

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