工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

アイカ工業、ベトナムで工場拡張

2023年6月15日

アイカ工業は12日、グループ会社のアイカ・ラミネーツ・ベトナム社が工場拡張に伴い敷地内に新設する原材料・製品倉庫棟と物流ヤードの地鎮祭を行ったと発表した。

 同社グループは、国内建設市場の変動に左右されにくい経営体質を目指し、海外展開を進めている。特に建装建材事業では、日本国内でシェアNo.1のメラミン化粧板(HPL)を海外でも拡販するため、生産拠点の整備、技術移転、販売網の構築に注力している。建装建材海外事業の売上高は2018年度の55億円から2022年度の188億円へと4年間で3.5倍に急拡大している。

 今後もアジア地域での需要の増加と日本国内の需給バランスのひっ迫、高品質なHPLの需要拡大が見込まれることから、生産能力を2倍に引き上げる。新たな施設は2024年1月に稼働予定で、生産能力の増強に加えてアジア地域のHPL市場でリーディングカンパニーの地位を確立し、2026年度には建装建材の海外売上高300億円を目指す計画。

■ 設備投資概要

所在地:アイカ・ラミネーツ・ベトナム社
設備投資額:総額約13.2億円(2,240億7,000万ベトナムドン、ベトナムドン=0.0059円)
設備投資の内容:化粧板の製造設備(乾燥機ライン、プレス機、カット機等)の増設と原材料・製品倉庫棟と物流ヤードの建設
着工:2023年4月
  :2023年6月(原材料・製品倉庫棟)
完成予定:2023年12月末
    :2023年12月中旬(原材料・製品倉庫棟)
稼働開始予定:2024年1月

このエントリーをはてなブックマークに追加