帝人リジェネット、岩国の再生医療CDMO拠点拡張完工
帝人は3月11日、グループ会社の帝人リジェネットが山口県岩国市の岩国ファクトリーの拡張工事を完工し、本格稼働を開始したと発表した。
帝人リジェネットは2023年に設立された再生医療製品の開発製造受託機関で、バイオベンチャーや製薬企業向けに、製造工程開発から製品製造までを一括受託する体制を整えている。再生医療分野での受託需要の拡大を見込み、生産能力と対応領域の強化を進めてきた。
岩国ファクトリーは帝人岩国事業所内に2024年に開設し、その後2度の拡張工事を行った。千葉県柏市の柏の葉ファシリティとともにCDMO事業の中核拠点と位置づけ、がん治療向けのCAR-T細胞療法製品やiPS細胞製品などの受託生産を担う。
拡張後の同施設は、培養室7室、品質試験室2室、実験室1室を備え、年間1000例超のCAR-T細胞療法製品の生産能力を持つ。全培養室が再生医療等製品の製造・品質管理基準であるGCTPに準拠しており、国際水準の品質管理体制により海外案件にも対応する。
生産性向上策として、培養室の1室に機器を固定しない無柱空間を活用する「ボールルームコンセプト」を採用した。完全閉鎖系自動培養装置と組み合わせ、製品種や工程変更に応じた柔軟なレイアウト変更を可能とし、1室での複数製品同時製造や動線最適化による省力化やコストを削減した。
さらに、生産ライン各工程を連携させて在庫や進捗をリアルタイムで把握するMES(製造実行システム)を導入した。柏の葉ファシリティとの2拠点で作業計画や生産資源配分、監視、品質管理のデータを共有し、最適な工程管理を行うことで、生産性向上に加え、柔軟な地域対応やBCP対応も強化した。
■ 新工場概要
名称:岩国ファクトリー
所在地:山口県岩国市日の出町 2-1
運営会社:帝人リジェネット(株)
機能:再生医療 CDMO(開発製造受託機関)
施設床面積:2400m²
準拠法:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)/再生医療等製品製造業 (一般)許可 ※2024年11月取得
完工:2026年1月30日
