加賀電子、シンガポールに新EMS工場
加賀電子は3月13日、連結子会社の加賀シンガポールがEMS新工場を開設すると発表した。
同社はアセアン地域でEMS事業を拡大しており、2002年に加賀タイランドを設立して以降、タイ国内3工場で空調機器、事務機器、車載関連機器を中心に基板実装を行っている。マレーシア、インドネシア、ベトナムにも生産拠点を展開し、日系企業向けにプリント基板の表面実装から完成品組立まで対応する生産ネットワークを構築している。
加賀シンガポールは1994年に設立され、アセアン地域の日系メーカー向けに半導体や電子部品を販売してきた。新工場では「自動化・省人化」をコンセプトに、中国の設備機器メーカーと協業し内製化を進めている自動化基板実装設備を導入し、同地域で増加する多品種小ロット生産需要に対応する。
新工場は、生産設備の導入に加え、外部顧客への設備販売を想定したショールーム機能と、販売先オペレーターを教育するトレーニングセンター機能を併せ持つ複合施設とする。自社開発の自動化設備は国内の十和田、海外の中国やタイ、マレーシア拠点にも導入しているが、ショールームとトレーニングセンターを併設するのはシンガポール工場が初となる。EMS業界においても同様の取り組みは初の事例となる。
同社は2018年から中国設備メーカー各社と協業し、多品種小ロット生産での競争力向上を目的に、自社開発の生産機器「HATTEN」シリーズを展開している。一般的なプリント基板実装ラインを構成する各種装置を自社製品としてラインアップし、外部顧客への販売も行っている。
■ 新工場概要
所在地:2 Corporation Road, Corporation Place, Singapore 618494
投資額:約1億円(初期投資)
延床面積:約800m²
生産品目:電子・電気機器用プリント基板の表面実装
従業員数:14名(当初予定)
稼働開始予定:2026年4月
