レゾナックは29日、川崎事業所（神奈川県川崎市）で水道向け次亜塩素酸ソーダの生産能力を増強すると発表した。

　同社のソーダ電解事業の主力製品である次亜塩素酸ソーダは、上下水道をはじめとした水処理の殺菌・消毒等で主に使用されており、長年にわたり関東圏全般へ安定供給している。

　水道の殺菌・消毒には、今まで液化塩素が使用されていたが、現在では多くの自治体が次亜塩素酸ソーダに切り替えを完了している。また、水道法の規制強化に伴い、臭素酸や塩素酸の低減化が重要視され、次亜塩素酸ソーダの品質向上が求められている。

　関東圏の自治体では、液体塩素から次亜塩素酸ソーダへの切り替えと、品質の観点から自製から市販への切り替えによる新たな使用が計画されている。

　こうした需要拡大に対応するため生産能力を増強する。増強時期は2024年末を計画しており、生産能力は現行比30％以上引き上げる予定。