工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

日清製粉、倉敷市の水島工場が完成

2025年5月29日

日清製粉は26日、岡山県倉敷市に建設していた業務用小麦粉の新工場「水島工場」が完成し、本格稼働を開始したと発表した。

 新工場はIoT、AI、ロボットを活用したスマート工場で、国内外の他工場のロールモデルとする。新工場完成により関東、関西、九州に続き、中四国地区でも臨海大型工場への生産集約が完了した。工場内では最新の自動化技術を導入し、無人オペレーションも視野に入れている。将来的にはこの技術を全工場に展開し、生産性20%以上の向上を目指す。

 また、太陽光発電や省エネ設備を導入し、非化石証書を活用することで使用電力を実質再生可能エネルギーとし、カーボンニュートラルな工場を目指す。BCP対応として地震や液状化、高潮への対策も講じており、持続可能な生産体制とする。水島港に隣接し、大型船の直接接岸が可能な立地で、効率的な原料調達が可能であるほか、高速道路にも近く、小麦粉の迅速な供給体制を構築している。

 新工場の稼働に伴い、内陸部の既存工場である岡山工場(岡山県岡山市)は今年7月に、坂出工場(香川県坂出市)は同9月に閉鎖を予定している。

■ 新工場概要

工場名:日清製粉(株)水島工場
所在地:岡山県倉敷市児島塩生2767−33
総工費:約180億円
生産品目:業務用小麦粉
設備能力:1日当たり小麦挽砕能力 / 550トン(2ライン)
    :小麦粉サイロ収容力 / 4,200トン
    :立体自動倉庫収容力 / 20万袋(5,000トン、1袋=25kg)

このエントリーをはてなブックマークに追加