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日本触媒、核酸医薬品の製造能力増強

2025年6月13日

日触媒は12日、GMP準拠の核酸医薬品原薬製造能力を10倍に増強すると発表した。

 世界的に需要が拡大する核酸医薬品市場に対応するため、吹田地区に大規模製造ラインを導入し、数kg/バッチの製造能力を持つ新設備を2027年に稼働する。国内最大級のCDMOとして、一般疾患向け核酸医薬原薬の大量供給にも対応可能な製造体制を整える。

 同社はこれまでの有機合成技術と品質管理体制を活用し、オリゴ核酸やペプチドといった中分子医薬品原薬の製造を行っており、GMP準拠製造設備は複数の製薬企業から高い評価を得ている。今回の設備投資により、非臨床段階から商用生産までの幅広いニーズに対応可能な体制を構築し、医薬品原薬の安定供給体制を強化する。

■ 設備投資概要

所在地:大阪府吹田市西御旅町5-8(吹田地区研究所)
事業内容:核酸医薬品原薬の製造
製造能力:10倍
稼働開始予定:2027年

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