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パナソニックエナジー、米国カンザス州の車載電池工場稼働

2025年7月17日

パナソニックエナジーは14日、米国カンザス州デソトに建設した電気自動車向け円筒形リチウムイオン電池工場を開所し、2170セルの量産を開始したと発表した。

 同社の北米第2工場となるカンザス工場では、将来的に年間約32GWhの生産体制の構築を目指しており、既存のネバダ工場(年間約41GWh)とあわせて、米国内で合計約73GWhの生産を計画している。カンザス工場は約120万㎡の敷地面積を有し、モビリティ電動化への需要に応える北米戦略の中核拠点として位置づけられている。省人化ラインの導入などにより、ネバダ工場と比較して生産性を約20%向上させており、今後はセル容量を約5%向上させる新材料を用いた製品の投入も予定している。

 同工場はカンザス州史上最大の経済開発プロジェクトとされており、最大4,000人の新規雇用創出が見込まれている。また、関連企業を含めた直接・間接雇用は約8,000人に達する。さらに、地域の大学と連携した人材育成や技術開発にも取り組み、地域経済と米国全体の製造業の活性化に貢献するとしている。

■ 新工場概要

工場名称:パナソニックエナジー北米(株)カンザス工場
所在地:10301 Astra Parkway, De Soto, KS 66018
生産品目:車載用円筒形リチウムイオン電池(2170セル)
敷地面積:約120万㎡(約300acres)
延床面積:約44万㎡(約470万ft²)
従業員数(予定):最大約4,000人
開所時期:2025年7月

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