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MAアルミニウム、静岡県小山町のプラント増強

2025年7月16日

MAアルミニウムは15日、静岡県駿東郡小山町にあるアルミ缶リサイクルプラントの処理能力を約15%増強すると発表した。

 今回の投資では、主に使用済み飲料用アルミ缶(UBC)処理設備のうち、焙焼炉と解砕機を更新する。焙焼炉は2025年1月に処理能力を高めた新設備への更新を完了しており、解砕機は2026年2月に更新を予定している。解砕機の更新により、従来は別工程が必要だった高圧縮されたUBCの塊も直接投入可能となる。同プラントの再生アルミ材の年間生産能力は約5万トンとなる。

 同社はアルテミラグループ内において、UBCの回収から再生、圧延、アルミ缶の製造までを一貫して行っており、同プラントで再生されたアルミ材はグループ内で製造されるアルミ缶の約4割に使用されている。再生アルミ材は新規アルミ材に比べて97%のエネルギー削減が可能で、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルに貢献する取り組みとして推進している。

■ 設備投資概要

所在地:静岡県駿東郡小山町(アルミ缶リサイクルプラント)
投資額:約5億円
事業内容:再生アルミ材の製造
生産能力:年間約5万トン(約15%増強)
更新設備:使用済み飲料用アルミ缶の解砕機と焙焼炉
更新予定:2026年2月(解砕機)

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