工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

日本ガイシ、米国アリゾナ州で半導体製造装置部品の増産

2025年11月10日

日本ガイシは10月31日、半導体製造装置用部品を製造する子会社FM INDUSTRIES, INC.(以下:FMI社)に総額89.6億円を投じ、生産能力を約1.2倍に増強すると発表した。

 日本ガイシは知多事業所(愛知県半田市)と製造子会社NGKセラミックデバイス(愛知県小牧市)で半導体製造装置用セラミックスを生産しており、FMI社では金属加工や溶射技術を活用して高精度部品を生産している。FMI社は2023年に米国アリゾナ州で約30億円を投じて取得した30,000m²超の用地と10,000m²超の建屋に加え、新たに約60億円を投資し、設備導入と建屋整備を進める。2027年1月に生産を開始し、効率的な生産ラインを整えることで従来比約20%の生産能力増強を図る。

 米国では大手半導体メーカーが設備投資を推進しており、同社はAI向けを中心とした半導体需要拡大に対応するため、供給体制を強化し現地生産を基盤としたサプライチェーンの構築を進める。

■ 新工場概要

所在地:FM INDUSTRIES, INC.(4150SRiverpoint Pkwy,Phoenix,Arizona85040,U.S.A.)
投資額:6,400万米ドル(約89.6億円)
敷地面積:31,700㎡
延床面積:10,100㎡
従業員数:約150名
生産開始予定:2027年1月

このエントリーをはてなブックマークに追加