横浜ゴム、米セーラム工場を前倒し閉鎖
2026年3月20日
横浜ゴムは3月16日、米国バージニア州のセーラム工場を閉鎖すると発表した。
同社は1960年代に操業を開始した同工場を1989年の買収以来、ヨコハマブランドの乗用車用タイヤ工場として運営していたが、老朽化した設備と旧式の生産方式への依存が続き、高付加価値なプレミアムタイヤやハイインチタイヤの将来の生産目標の達成が困難と判断した。
当初は2026年3月から生産を縮小し同年7月に閉鎖する案を検討していたが、労働組合との協議の結果、閉鎖時期を前倒しすることで合意した。同工場で手掛ける製品はグループ内の他工場に生産を移管し、供給への影響はないとしている。
横浜ゴムグループは2024~2026年度の中期経営計画でタイヤ消費財事業の成長戦略として高付加価値品比率の最大化を掲げ、ADVAN、GEOLANDAR、ウィンタータイヤや18インチ以上のタイヤの拡販を進めている。グループ全体で生産体制の最適化を行っており、セーラム工場の閉鎖はこの一環となる。
同社は米国を最重要市場の1つと位置づけ、1969年の販売会社設立以降、生産・販売拠点を拡大してきた。今後も世界的な事業環境の変化に対応しつつ、米国事業の持続的な収益性と長期的な発展を目指す。工場閉鎖の影響を受ける約570人の従業員に対しては、監督機関や労働組合と連携し、就職支援などを含め適切に対応するとしている。
■ 工場閉鎖概要
所在地:米国バージニア州(セーラム工場)
従業員:約570名
事業内容:乗用車用タイヤの生産
閉鎖予定:2026年3月18日
