王子ホールディングス、ベトナムに新工場/160億円投資
2025年11月17日
王子ホールディングスは11月7日、ベトナム南部ドンナイ省に液体紙容器の新工場を建設すると発表した。
同社は2023年5月にイタリアの液体紙容器製造販売会社IPI S.r.l.の株式を取得し、欧州、アフリカ、中南米などに販売を拡大している。新工場建設により、需要の伸びが著しい東南アジアや近隣地域での市場開拓を進める。液体紙容器は無菌で充填され、常温で長期保存が可能な一方、リサイクルが難しい素材とされている。同社は技術開発と企業間連携を通じて回収・リサイクル体制を構築し、東南アジア地域での資源循環の取り組みを強化する。
また、2025年5月に発表した中期経営計画2027では、事業ポートフォリオの転換の一環としてサステナブルパッケージ事業の拡大を掲げており、今回の設備投資は液体紙容器事業のさらなる展開と環境配慮型ビジネス推進を加速させる。
■ 新工場概要
建設予定地:ベトナム南部 ドンナイ省 アマタ ロンタン工業団地
投資総額:約160億円
敷地面積:約57,000㎡
主要事業:液体紙容器用加工紙の製造販売
稼働予定:2028年3月頃
