出光興産、千葉事業所で全固体電池材料の大型設備投資
2026年1月30日
出光興産は1月29日、全固体リチウムイオン二次電池向け固体電解質を製造する大型パイロット装置の最終投資を決定し、建設を開始したと発表した。
同社はモビリティの電動化や資源循環型社会の構築を背景に、全固体電池に不可欠な固体電解質の開発と量産体制の構築を進めてきた。既に2基の小型実証設備を稼働させ、量産技術の開発とサンプル製造を行っている。第1プラントでは主にトヨタ自動車向けの固体電解質を、第2プラントでは別種類の固体電解質を開発している。
今回、小型実証設備の第1プラントで得られた実証結果を踏まえ、事業化に向けた次期フェーズとして大型パイロット装置の建設に踏み切った。新装置は千葉事業所(千葉県市原市)の敷地内に建設し、2027年中の完工を目指す。生産能力は年間数百t規模を見込む。建設工事は千代田化工建設に発注した。
同社はトヨタと協業し、2027〜2028年に全固体電池を搭載したBEVの実用化を目指している。大型パイロット装置で製造される固体電解質は、トヨタが開発するBEV向け全固体電池に使用される予定。
固体電解質の量産化に向けた技術開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/次世代蓄電池・次世代モーターの開発」の一環として採択されており、補助を受けて計画通り進行している。
■ 設備投資概要
所在地:千葉県市原市(千葉事業所敷地内)
事業内容:全固体リチウムイオン二次電池向け固体電解質の製造
生産能力:年間数百トン
完工予定:2027年中
