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グローバル・ロジスティック・プロパティーズ、兵庫にGLP神戸西IIを開発/投資額105億円

2016年7月12日

 グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)【本社:東京都港区】は8日、兵庫県神戸市西区の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内で延床面積約71,000㎡のマルチテナント型の物流施設「GLP神戸西II」の開発を行うと発表した。

 同パーク内での開発はBTS型物流施設として満床稼働している「GLP神戸西」(15年1月竣工)に続く2棟目となる。「GLP神戸西II」は、16年10月に着工予定、17年末に竣工予定で総開発コストは約105億円。

 開発地は、神戸市内へのアクセスが約30分とエリア配送に最適の立地のうえ、山陽自動車道「神戸西IC」至近で、中国・四国地方までを網羅する広域配送向け物流拠点としても活用出来る。周辺には自動車関連などの一般機械、医薬品などの工場が多く立地し、これらの企業からのさまざまな物流ニーズが見込まれるエリアとなっている。

 施設は地上4階建てで、1階、3階に高床バースを設置し、1・2階と3・4階の2層使いを想定し設計されている。GLPの新たな取り組みとして、通常各階1.5トンとしている積載荷重を、3・4階についてはテナント企業の要望を反映し、合計3トンを配分できるように設計し、入居テナントの物流オペレーションによってレイアウトを柔軟に設定できる仕組みを採用した。

 加えて、将来の物流システム自動化に備え、自動ラック設置に伴う重荷重の対応や、コンベヤ等の搬送設備の吊荷重にも柔軟に対応出来るようになっている。また、1階は両面バースを備えたコアフリーの大空間を提供できるため、大型食品流通などの業種を想定しており、エレベーター、垂直搬送機は入居企業の要望に沿って設置、冷凍冷蔵向けの床加工を一部に施すほか、食品コンテナ、パレットなどの洗浄に対応出来るよう排水、排気等にも対応する予定。

 また、液状化が無い堅固な地盤のうえ、土砂災害・河川浸水災害・津波被害などのリスクもない立地であることから、阪神湾岸等が被災した際の災害地支援の前線基地としての機能を持たせることを予定している。

■ 物流施設概要

施設名:GLP神戸西II
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘
投資額:約105億円
敷地面積:約34,000㎡
延床面積:約71,000㎡
構造:鉄骨造
着工予定:2016年10月
竣工予定:2017年末

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