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積水化学工業、200億円でオランダのガラス用中間膜と原料樹脂工場増設

2018年1月26日

 積水化学工業(東京都港区)は25日、オランダ・ルールモンド市の製膜工場に「新製膜ライン」を、ヘレーン市に「新樹脂ライン」を増設すると発表した。

 世界の自動車生産台数は今後年率2%程度で成長し、2021年には1億5百万台(2016年9千4百万台)に達すると予想されている。加えて、同社が製造する合わせガラス用中間膜は、フロントガラスだけでなくフロントサイドやルーフなど使用される部位が広がるとともに、補修需要も拡大していることから、自動車生産台数を上回る需要拡大を見込んでいる。

 さらに、安全性、快適性、省エネ性など自動車性能に対するニーズの拡大を受けて、遮音や遮熱、HUD対応など高い機能を付加した中間膜については、年率5%以上の高い成長率で推移すると予想され、特にHUD(ダイレクトタイプ)は、2020年に2017年比で約2倍の年間1,000万台程度の新車に採用されると見込まれている。

 今回、欧州にHUD向けくさび形中間膜の生産ラインを増設するとともに、これらの製膜ライン増強と今後の中間膜市場拡大を踏まえ、中間膜の原料であるポリビニルブチラール樹脂(以下:PVB樹脂)について、欧州で生産ラインの増設を決定した。

■ 設備投資概要

会社名:SEKISUI S-LEC B.V.
投資額:約200億円

◇ PVB樹脂工場
所在地:Chemelot SITE, Burgemeester Lemmensstreet 350, 6163JT GELEEN 3-kruiken GATE 3, The Netherlands
生産品目:PVB樹脂
生産能力:従来比1.7倍 増
稼働開始予定:2020年度上期

◇ 製膜工場
所在地:Metaalweg 5, Roermond 6045, The Netherlands
生産品目:合わせガラス用中間膜(通常中間膜、遮音中間膜、くさび形中間膜(増設後))
生産能力:自動車700万台分/年 増
稼働開始予定:2019年度下期

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