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日本ゼオン、水島工場でシクロオレフィンポリマーの増産

2019年10月2日

 日本ゼオンは9月30日、岡山県倉敷市の水島工場で熱可塑性透明樹脂シクロオレフィンポリマー(以下:COP)の生産能力増強を決定したと発表した。

 COP(製品名:ZEONEX、ZEONOR)は液晶テレビ・スマートフォン・医療容器などの主要用途で需要が拡大しており、需要増が見込まれている。設備増強により、年産能力は現行の37,000トンから41,600トンまで引き上げる。2020年度中の着工、2021年7月の完工を目指す。

 同社独自で開発した溶融押出法により自社加工している光学フィルム「ZeonorFilm」は、ディスプレイの大型化に伴う市場拡大に合わせ、近年、フィルム生産能力を相次いで増強してきた。加えて、レンズ・医療用途についても堅調な伸びを示しており、COP全体の需給バランスが逼迫することが予想されていた。今回の増強でそれらの需要増に対応する。

■ 設備投資概要

所在地:岡山県倉敷市児島塩生字新浜2767-1
事業内容:シクロオレフィンポリマー「ZEONEX」「ZEONOR」の製造
生産能力:41,600t/年
着工予定:2020年度中
完工予定:2021年7月

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