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ナブテスコ、岐阜工場内に新工場/ボーイング、MRJ向け生産設備

2015年9月30日

 制御装置大手のナブテスコ(本社:東京都千代田)は29日、需要拡大が見込まれる航空機器事業部門の生産能力を強化するため、約100億円を投じて、岐阜県不破郡垂井町にある岐阜工場に生産設備を建設すると発表した。

 同社は現在、岐阜工場で機体の飛行姿勢を制御するシステム『フライト・コントロール・アクチュエーション・システム(FCAS)』を中心に航空機向けの各種装備品を生産している。

 今回の決定は、現在開発中である「ボーイング 737 MAX」「777X」、「MRJ(MitsubishiRegional Jet)」に搭載される製品の2017年以降の量産本格化へ向けて生産設備を新設するもので、FCASの中核部品の一つである電気油圧サーボバルブ(EHSV)の量産対応のための専用工場を新設する。

 EHSVの専用工場新設に伴い、油圧機器事業の生産を行う垂井工場内にある表面処理工程を岐阜工場内に移転・新設し、一貫生産体制を実現する。

 同社によると、民間航空機向け製品の売上高は、ボーイング、MRJのアフターマーケット需要も含め2020年代初頭には倍増が見込まているという。

■ 新工場概要

所在地:岐阜県不破郡垂井町宮代(岐阜工場内)
投資額:約100億円
生産品目:電気油圧サーボバルブ
稼働開始予定:2016年秋頃

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