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クラレ、西条事業所を増設/光学用ポバールフィルムを強化

2015年10月12日

 総合化学メーカーのクラレ(本社:東京都千代田区,大阪市北区)は1日、愛媛県西条市にある西条事業所を増設すると発表した。

 増設するのは、LCD(液晶ディスプレイ)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備で、約70億円弱の投資を予定。

 LCD市場は液晶テレビ、スマートフォン、タブレットなど携帯機器の世界的な普及に伴い高成長を続けている。中でも液晶テレビは、表示画像の高精細化と画面サイズの大型化により、LCD市場の拡大を牽引し、需要が拡大していることから、今回の決定をした。

 近年、偏光フィルムに求められるようになった薄型化のニーズにこたえるため、薄膜タイプ(45μm以下)の光学用ポバールフィルムを生産する。増設により年産2,000万㎡増え、全体の年産2億1,200万㎡は同2億3,200万㎡に拡大する。

■ 増設概要

所在地:愛媛県西条市朔日市892(西条事業所内)
投資額:約70億円弱
生産能力:年産2,000万㎡
稼働開始予定:2017年初

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