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日本ファインセラミックス、宮城県富谷市に新工場

2022年7月22日

 日揮ホールディングスは21日、グループ会社の日本ファインセラミックス(以下:JFC)が宮城県富谷市に新工場を建設すると発表した。

 低炭素・脱炭素社会の実現に向けた動きやデジタルトランスフォーメーションの加速により、半導体産業は中長期的な発展が見込まれており、これに合わせて半導体製造装置市場、電気自動車、高速鉄道や産業機器の省電力化に必要不可欠な各種機器の電力を制御するパワー半導体市場においても、中長期的に拡大していく見通し。

 加えて、パワー半導体の普及のためにはデバイスの性能向上とともに、パワー半導体が発する熱を効率的に放熱するための絶縁放熱基板の普及、性能向上が期待されている。

 JFCは、今年6月に公表した半導体製造装置用セラミックスの高精度化とパワー半導体用窒化ケイ素基板の増産に向けた投資計画に続き、今後の需要拡大に合わせて、これら製品の追加増産に向けてさらなる設備投資を計画している。

 今回、日揮ホールディングスがJFC富谷事業所に隣接する用地を取得、これをJFCに貸与する。2024年に新工場の建設を開始し、2024年度内に操業を開始する計画。

■ 新工場概要

所在地:宮城県富谷市富谷高屋敷(高屋敷西工業団地)
総投資額:100億円(予定)
敷地面積:約12.5ha(125,000㎡)【2023年12月取得予定】
生産品目:半導体製造装置用セラミックスおよびパワー半導体用窒化ケイ素基板など
着工予定:2024年
操業開始:2024年度内(第1期)

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