JX金属、磯原工場でInP基板増産へ追加投資
2026年2月11日
JX金属は2月10日、光通信向け結晶材料であるインジウムリン(InP)基板の生産能力を強化するため、追加の設備投資を行うと発表した。
生成AIの急速な進化を背景に、世界的にハイパースケールデータセンターの建設が加速している。データセンターで取り扱うデータ伝送量の急増に伴い消費電力も増加しており、高速・大容量かつ省電力の光通信への移行が進んでいる。
InPは電気信号と光信号を相互変換する特性を持つ結晶材料で、光通信の受発光素子やウェアラブル端末の近接センサ、産業用イメージセンサなど高機能デバイスの製造に不可欠とされる。データセンター間だけでなく、ラック間・ラック内といった近距離用途でも光通信の適用が拡大し、光トランシーバー需要が急増している。さらに、次世代情報通信基盤技術である光電融合技術においてもInP採用が見込まれ、ボード内やチップ間、チップ内での活用が期待されている。
同社は需要拡大に対応するため、2025年7月と2025年10月にInP基板設備増強を決定していた。今回の投資はそれに続くもので、従来品の生産能力増強に加え、光電融合技術の進化・普及を支える基板大型化ニーズに対応できる生産体制の構築を目的とした追加投資となる。
■ 設備投資概要
内容:磯原工場(茨城県北茨城市)にInP基板の製造設備一式を増強
投資額:200億円
生産能力:2030年時点で2025年比約3倍(2025年7月23日付公表文、2025年10月8日付公表文の設備投資増加分と合わせて)
稼働開始:2027年度より段階的に稼働(予定)
