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光素、静岡県磐田市の新棟が完成

2022年8月5日

 浜松ホトニクスは4日、電子管光源の生産子会社である光素(磐田市掛下)が建設を進めていた第2棟が完成したと発表した。

 光素は、重水素ランプやキセノンフラッシュランプ、キセノンランプなどの電子管光源の9割以上と、高感度な紫外線センサーであるUVトロンを生産している。

 近年、先進国だけでなく新興国でも食の安全や健康への意識が高まっていることから、食品や薬品の成分分析装置に使われる重水素ランプの需要が拡大している。また、中国を中心に市場が拡大している環境分析装置向けのキセノンフラッシュランプや半導体の検査装置向けキセノンランプ、火災警報器向けのUVトロンなどの売り上げも増加している。

 今回、新棟を建設し生産能力を年間売上高換算で約2倍まで増強することで、今後の需要拡大に対応する。新棟建設により、生産スペースの拡張に合わせ工場全体の生産工程の最適化を図るとともに、生産体制の強化に向け人員を増強する。また、今後開発が見込まれる新製品の生産に対応するためのスペースを確保している。

■ 新棟概要

建物名称:光素 第2棟
所在地:静岡県磐田市掛下677番地1
総工費:約37億円
建築面積:2,474.88㎡
延床面積:9,324.14㎡
建築構造:鉄骨造 地上4階
施設構成:1階 各種光源製造エリア
    :2階 キセノンフラッシュランプ、キセノンランプのアセンブリ・検査エリア
    :3階 重水素ランプのアセンブリ・検査エリア
    :4階 食堂、健康増進室、光源応用製品・新製品製造エリア
収容人員:約100名
生産品目:重水素ランプ、キセノンフラッシュランプ、キセノンランプなど各種電子管光源および光半導体素子応用光源製品
生産能力:約10億円(年間売上高換算)
着工:2021年8月
竣工:2022年8月
稼働予定:2023年4月

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