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愛知製鋼、岐阜工場のリードフレーム第3ラインが竣工

2022年10月13日

 愛知製鋼は12日、岐阜工場(岐阜県各務原市)に導入を進めていたパワーカード用リードフレームの第3ラインが竣工し、稼働を開始したと発表した。

 同社が生産するリードフレームは、電動車のモータの電力制御などを行うパワーカードに必要不可欠な放熱部品で、電動車向けに高いシェアを獲得している、同社スマートカンパニーの基幹事業の一つ。

 リードフレームの生産設備については、電子部品工場(愛知県東海市)と岐阜工場での2拠点体制で2018年から稼働していたが、生産の急拡大に向けた生産能力増強と、更なる燃費改善に向けた小型・軽量化への対応が課題となっていた。

 第3ラインでは、長年培ってきた加工技術を更に進化させ、精密プレスの高速化とめっき表面の高清浄化・均質化に加え、独自設計の自動画像検査装置の導入による全数検査の高速化・省人化を実現した。これにより、更なる高品質化と従来比1.5倍の生産性を両立し、将来の需要増を見据えた革新的なライン設計となっている。

 新ラインでの量産開始により、同社のリードフレームの生産能力は年間約7200万個(現在比約30%増)へと拡大し、2030年ビジョンのスマートカンパニー売上高目標約600億円を目指す。

■ 設備投資概要

所在地:岐阜県各務原市鵜沼大伊木町3-36番地(岐阜工場)
投資額:約9億円
生産品目:パワーカード用リードフレーム
生産能力:約160万個/月(電子部品工場・岐阜工場含め)約600万個/月
竣工・稼働開始:2022年10月

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