エア・ウォーターは2月28日、熊本県菊池郡大津町にエレクトロニクス関連事業に特化したグループ複合事業所を新設すると発表した。

　現在、熊本県菊池郡では、世界最大の半導体受託製造会社である台湾TSMC社の半導体製造工場（運営会社：JASM）の建設が進められている。今後も国内外の半導体関連企業の集積が見込まれることから、近隣地にエレクトロニクス関連事業に特化した複合事業所を新設し、伸長する半導体材料需要の獲得を進める。

　同拠点には、主にJASM向けに半導体製造に不可欠な特殊ガス、特殊ケミカルや基礎化学品などを保管する倉庫を設け、サプライチェーンが不足しないようにきめ細やかな供給体制を構築する。

　また、営業やメンテナンス面でも、ガス精製装置や半導体材料、各種部品などの製造・販売を行うグループ会社が一体となり、同地域の半導体関連企業に顧客密着型のサービスを展開することで、事業拡大を目指す。

　将来的には、同拠点に窒素ガスなどの産業ガス製造プラントを建設し、近隣の半導体製造工場等への供給も視野に入れている。