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日本曹達、二本木工場で医薬品添加剤の増産

2023年3月27日

 日本曹達は23日、二本木工場(新潟県上越市)で100億円を投じて医薬品添加剤「NISSO HPC」(ヒドロキシプロピルセルロース)を増産すると発表した。

 NISSO HPCは、医薬品添加剤、とりわけ固形製剤の結合剤として使用されており、錠剤の硬度を高める結合力や、溶けにくい有効成分の溶解性改善、徐々に有効成分を放出する徐放性など、高い機能を有している。

 医薬品の市場は世界的に拡大傾向にあり、医薬品生産量の堅調な伸びに伴い、NISSO HPCの販売は着実に増加している。また、成型が困難な天然材料を多く含有する製剤が可能になることから、健康食品錠剤などの食品分野向け(製品名:セルニー)における採用も拡大している。

 今回、旺盛な需要に対応し、安定的な供給体制を確保するため、NISSO HPC製造設備の生産能力増強を決定した。増産体制の整備により、顧客ニーズにあわせて取り揃えた多様な銘柄の効率的な生産が可能になる。

 あわせて、国内外の顧客より評価を得ている高度な品質管理とグローバルテクニカルサービスの強化により、NISSO HPCの中長期的な販売拡大に取り組む。

■ 設備投資概要

所在地:新潟県上越市中郷区藤沢950(二本木工場)
投資額:100億円
生産品目:医薬品添加剤「NISSO HPC」
生産能力:現状の1.5倍に増強
完成・営業運転開始予定:2026年度上期

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