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YKK AP、埼玉の新工場が稼働開始

2023年8月1日

YKK APは7月31日、埼玉県美里町に建設を進めていた埼玉工場の新建屋が5月に完成し、操業を開始したと発表した。

 埼玉工場は、ビル用アルミ建材商品の製造拠点。2021年に隣接する用地を取得しており、新たに工場建屋を増強することで、首都圏を始めとする東日本エリアへの競争力を高めるビル事業の基幹工場として、製造供給体制を再編する。

 新工場内は、社内の機械製造部門による合理化設備での集約生産、自動化工程の拡大、データ連動したラインづくりなどのモノづくり改革により、製造コストを従来の25%削減する。また、ユニットロード化やモーダルシフトによるロジスティクス改革も含め、発注から納品までのリードタイムを最大11日短縮する。

 建物は「働きがいのある工場」をコンセプトに、高断熱外皮や断熱性・換気性に優れた窓、調光照明、高効率空調を採用することで、CO2排出量を30%削減する。さらに、太陽光発電(発電能力:1時間あたり1,100kWh)と再生可能エネルギー調達によりCO2排出実質ゼロを実現するほか、雨水の利用も行い、地球環境や働く人にやさしい工場を目指す。

■ 新工場概要

所在地:埼玉県児玉郡美里町南十条555-1
投資額:約58億円(内訳:土地8億円、建屋34億円、設備他16億円)
敷地面積:41,920㎡
延床面積:23,078㎡
建屋構造:鉄骨造2階建
新規従業員数:40名(2023年度)
設計・施工:(株)大林組
着工:2022年6月
竣工:2023年5月
操業開始:2023年7月

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