工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

日本ゼオン、高岡工場のリサイクルプラントが竣工

2024年3月6日

日本ゼオンは5日、高岡工場(富山県高岡市)でシクロオレフィンポリマー(COP)のリサイクルプラントが竣工したと発表した。

 同社製品のCOPフィルム「Zeonor Film」は、COPをフィルムに加工する際に発生する廃棄樹脂を再生し、COPが持つ光学特性や低吸水性といった特長を活かして、ディスプレイ用位相差フィルムとして幅広く使用されており、リサイクル樹脂でも未使用樹脂と同様に高い品質が要求されている。

 これまでの一般的なリサイクル技術では、透明性や純度に課題があったが、今回、同社が手掛ける画期的なリサイクル技術により、未使用樹脂と同等の品質レベルまで再生可能となる。リサイクルした樹脂は、フィルム製造に再利用される計画であり、今後も拡大が見込まれる市場ニーズに対応していく。

■ 設備投資概要

所在地: 富山県高岡市荻布630(高岡工場)
年産能力:6,000トン
プラント敷地面積:約12,000㎡
CO2発生量:リサイクル樹脂は未使用樹脂に比べ、製造時のCO2発生量を年間約12,000トン削減
着工:2022年夏
竣工日:2024年3月5日

このエントリーをはてなブックマークに追加