ニプロファーマ、近江工場が竣工
2024年5月15日
ニプロは13日、医薬品製造子会社のニプロファーマ(大阪府摂津市)が、新たな抗菌薬注射剤製造工場として建設していた「ニプロファーマ近江工場」の竣工式を行ったと発表した。
竣工した近江工場の第1期抗菌薬エリアは、セフェム系抗菌薬製剤を生産する工場で、2024年の出荷開始に向けて操業を開始する。新製剤棟は、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進補助金事業」に採択され、年間800万袋の抗菌薬製剤ダブルバッグを生産する計画。また、製造棟には免震装置を備え付けており、地震が発生した際にも影響を受けにくいため、医薬品の製造を安定的・継続的に行うことが可能。
第2期目の一般エリア(液バイアルラインと凍結乾燥バイアルライン)については、「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」の補助金を受けている。2026年度に操業開始を予定しており、第1期の抗菌薬エリアとともに需要が高まる注射剤の製造と安定供給体制を構築する。
■ 新工場概要
名称:ニプロファーマ(株)近江工場
所在地:滋賀県栗東市六地蔵145番地
敷地面積:106,149㎡
【1期】
延床面積:抗菌薬注射剤棟(13,519㎡)
生産品目:抗菌薬注射剤製剤(ダブルバッグ製剤)
生産能力:800万袋/年
竣工:2024年4月
稼働予定:2024年9月
【2期】
延床面積:一般注射剤棟(約28,500㎡)
生産品目:一般注射剤製剤(バイアル製剤)
竣工予定:2026年4月