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ニプロファーマ、伊勢工場を増設/160億円投資

2019年12月26日

 ニプロは25日、医薬品製造子会社であるニプロファーマが伊勢工場敷地内に新たな製造棟を建設し、プレフィルドシリンジ製剤を増産すると発表した。

 医療事故の防止や医療従事者の省力化に役立つことから、近年、医療現場でプレフィルドシリンジ製剤(シリンジ容器に予め薬液を充填したキット製剤)の採用が進んでいる。

 同社グループの医薬事業は、医薬品の開発から製剤製造、検査包装、物流までを受託するCDMO事業やジェネリック医薬品の製造販売を主としており、プレフィルドシリンジ製剤の生産能力を引き上げることで、国が進めるジェネリック医薬品の普及促進策に応じるほか、医薬品製造に係るアウトソーシング需要も取り込む。

 新設製造棟では、これまでの量産実績に基づくノウハウを集約し、「生産タクトの高速化」や「省人化ラインの構築」を実現することで、低コストでの生産を目指す。

 また、同製造棟の稼働により、今後は、すでに稼働している伊勢工場と大館工場(秋田県大館市)のプレフィルドシリンジ製造ラインに加え、さらなる生産拠点の分散化による危機管理や安定供給体制の強化を図る。

■ 新工場概要

名称:ニプロファーマ(株)伊勢工場 プレフィルドシリンジ製剤製造棟
所在地:三重県松阪市嬉野天花寺町647番地236(ニプロファーマ 伊勢工場内)
投資額:約160億円
建築面積:約3,450㎡
延床面積:約6,900㎡
構造:鉄骨造2階建て
生産品目:プレフィルドシリンジ製剤
稼働開始予定:2023年2月

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