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多摩川精機、ベトナムに新工場建設

2024年5月30日

多摩川精機は22日、グループ会社TAMAGAWA VIETNAM CO.,LTD(以下:TVC)が、クアンニン省アマタシティ・ハロン工業団地で新工場の起工式を行ったと発表した。

 TVCでは電気自動車(BEV)やハイブリッド車(HEV)の駆動モータ等の回転角度を検出するセンサ「Singlsyn(シングルシン)」をプレスから組み立てまで一貫生産し、世界的に拡大する環境対応車の需要に対応する。

 また、TVCが立地するアマタシティ・ハロン工業団地は、経済特区として法人税の優遇等ベトナムで最高水準の税恩恵を受けられる他、建築費や人件費、電気料金といった各種コストの安さ、設備・部材の輸入関税の免除等を通し、製品の価格競争力を強化するとともに、自社生産による生産力・収益力の向上を図る。

 さらにTVCに、同じくベトナムに進出している協力会社やEMSに対するマネジメント機能を持たせることで、生産管理や品質管理を強化する。今後、第二~第三期で工場を3棟まで拡張し、Singlsynのさらなる生産能力増強を図る他、将来的にはFA関連製品の生産も視野に入れ、TVCの事業規模を拡大していく計画。

 アマタシティ・ハロン工業団地のあるクアンニン省へは、ノイバイ国際空港(ハノイ市)からハノイ・ハイフォン高速道路を経由して車で約3時間の距離であり、またベトナム第三の都市・ハイフォン市街より約25kmと近接している。国際港湾や空港と高速道路で接続していることから、物流面でも利便性の高い立地となっている。

■ 新工場概要

所在地:ベトナム クアンニン省 アマタシティ・ハロン工業団地
敷地面積:6.3ha
工場面積:1ha(第一期 1棟)
起工式:2024年5月17日
生産開始予定:2025年3月

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